白炭というと馴染みがないかもしれませんが、「備長炭」と言えばわかるはず。
白炭は、ウバメガシやナラ、カシ、ホオなどの木を1,000度以上の高温で焼いたもので、焼き上がると窯から取り出し、
灰と土を混ぜた「消粉(けしこ)」をかけて急激にさましたものです。このため、非常に硬く、叩くと「キーンキーン」という金属のような音がします。
炭の表面に白い灰がつき、全体に白っぽくなるので「白炭(しろずみ)」と言われるようになったようです。火力が強く、火持ちがよいので遠赤外線による調理効果から、
焼き鳥やうなぎ等の料理店などで欠かせないものとなっています。
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黒炭は、クヌギやマツ、スギ、サクラなどの木を400〜700度で焼き、窯全体を石や粘土で密閉して完全に冷ましてから取り出したものです。
このため、表面が黒いままの炭ができ上がります。
白炭より低い温度で焼くためやわらかく、火付きがよいうえ立ち消えも少ないため、金属の精錬や鍛冶、茶道などに使用されています。
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