中国の首都、北京市の中心に位置する景山公園は、かつての皇帝の宮廷であった紫禁城(故宮)の北側の小高い丘にあります。
ここは、明代(西暦1420年)の永楽帝が風水の法に基づいて作った人工の丘で、玄武の位置にあたる北からの邪気を護るためのもの。いかにも中国らしい風水物語です。
公園内にそびえる高さ44mほど景山に登って眺める紫禁城の壮大なスケール、全景のすばらしさは、かつての王朝時代を彷彿させてくれます。
中国のイメージカラーは赤で、「紅」と書くそうですが、喜びの色、幸福を意味 し、故宮の建築なども全体的に赤が使われ、伝統的な雰囲気を漂わせています。
訪れる人も多い景山公園を歩いていると、きらびやかな衣装を纏った少女が真っ赤な装飾を施された力車に乗って、散歩する人々の目を惹きつけていました。
自らも赤色鮮やかに包まれた少女は、その笑顔で幸せな風を私達に運んでくれているようでした。
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