南インドのチダンバラムは、タミルナードゥ州の州都チェンナイからバスで6時間
ほど南下した人口10万人ほどの門前町的な地方都市です。
インド・ヒンドゥーの土着信仰の神々で圧倒的人気のあるシヴァ神は、創造と破壊の神であり、また踊りの神様としてナタラージャと呼ばれています。
チダンバラムの町の中央に位置する大寺院のナタラージャ寺院は、チョーラ朝(12世紀)のもとで建立され、みごとな門塔のゴプラムや、本堂に祀ってあるシヴァ神・ナタラージャは神聖そのもので、訪れる巡礼者は跡をたちません。
境内には、躍動感あふれる踊り子の様々な肢体の浮彫彫刻もたくさん施されています。
そして、踊るシヴァ神で特別な意味をもつナラージャ寺院では、毎年インド舞踊のダンスフェスティバルが開催され、熟練されたダンサー達がその腕前を夜中までくれるのです。なかには日本人ダンサーもいます。
大勢の観客達の中で、舞台のダンサーが踊る音楽に合わせて、女の子が楽しそうに踊っていました。
シヴァ神が踊ると大地が揺れると言われますが、宇宙の中心にある町チダンバラムの長い一夜でした。
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