常夏の南インド・タミルナードゥ州の中心地、チェンナイ(マドラス)は 、ベンガル湾に面しており、海岸より2キロ程のところにマイラポール地区があります。 ここを訪れるたびに、出会うのを楽しみにしている人達がいます。
インド風味の効いたスパイシーなスナック菓子や牛乳なども売っている小さな雑貨屋さんファミリー。 この一帯は住宅地であるせいか、牛が歩いていたり、どこかのんびりとした雰囲気のある店構えです。 南インドは、タミル人がインドの純粋なドラヴィタ文化を持っていますが、看板によくある丸っこい文字のタミル語は、日本語の起源という説もあるほど。
お店へ行くと、数年前まで、お母さんのヒザの上で遊んでいた少女は、今ではお姉さんと一緒に学校へ通っています。そして、妹も生まれ、3人目の女の子が、まるでかつての少女のように、お母さんのそばを離れずにいました。 時間の流れがゆっくり感じるインドですが、子供達の成長は、どこも同じように早いようです。少女達は、通学定番のかわいい三つ編みヘアースタイルに、学校の制服を着て、早くも元気よく自転車に乗り込んでいます。 これから学校へ向かうのに、お父さんが自転車で送ってくれるのです。
シャイなお父さんは、カメラを向けると恥ずかしそうに笑います。 私は、「また明日ね!」と気持よく大きく手を振って、彼らを見送りました。
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